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January 20, 2008

第二の故郷、5万人陶酔 ボン・ジョヴィ 東京ドームライブ

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欧米のヒット・チャートで1位となった昨年発売の最新アルバム「ロスト・ハイウェイ」が米カントリー音楽の要素を大胆に取り入れ、古くからのファンを心配させた米バンド、ボン・ジョヴィだが、2年ぶり14回目の来日公演ではハード・ロック・バンドとしての自分たちをアピール。5万人の観客を熱狂させた。

1983年にデビューし、3作目「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」は全世界で約1800万枚を売る怪物級のヒット。その後も音楽性を深め息の長い活動を展開し、米でも大物の仲間入りを果たした。リーダーのジョン・ボン・ジョヴィ(ボーカル担当)は日本でも人気だった米テレビドラマ「アリー・my・ラブ」に出演するなど俳優業でも成功した。
 本国に先駆け日本で人気に火が付いたバンドとあって「ロスト−」はオリコンのアルバム・チャートで通算4作目の首位を獲得。ビートルズやベイ・シティ・ローラーズを抜き洋楽バンドの歴代単独1位。日本でのスタジアム公演回数もローリング・ストーンズを抜いて歴代1位だ。
 そんな彼らのステージは最新作のタイトル曲で始まるが、2曲目からは「禁じられた愛」、デビュー曲「夜明けのランナウェイ」とハード・ロッカー時代の懐かしい楽曲で快調に飛ばす。彼らのステージを体験するのは2006年4月のロサンゼルス以来だが、前回より溌剌(はつらつ)とした感じ。本編最後の代表曲「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」では5万人が大合唱!
 同時期にデビューした人気バンドのほとんどが消え去る中、彼らが第一線で活躍できるのは、ハード・ロックにこだわらない多様で深い音楽性をめざしたためだ。
 「日本でビートルズやストーンズの記録を破りました。本当にありがとう」。ステージのジョンが述べた謝辞は、第ニの故郷、日本のファンへの偽らざる気持ちだろう。

Posted by riesambo at January 20, 2008 09:40 PM