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September 22, 2005

Press Conference [Japanese article]

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ボン・ジョヴィ 合同インタビュー (9.13 都内某所にて)

Q. まずメンバー一人一人からメッセージをお願いします。
ティコ:こんにちは、皆さん。遠くからお越しの方もいらっしゃると思いますが、「ハヴ・ア・ナイス・デイ」の本当のデビューの日に来て下さってありがとう。
ジョン:(低い声で)僕はティコみたいにはしゃべれませんが。(普通のしゃべり方に戻って)来て下さってありがとう。
リッチー:皆さんにお目にかかれてうれしいです。質問待ってます。
デヴィッド:ハロー。日本へようこそ。

Q. 21年間でこれだけは変わらないというものは?それを踏まえた上での新作でのボン・ジョヴィはどんなものですか?
ジョン:同じ顔ぶれで同じバンドをずっとやってきたということ。ソングライターとしてエンターテイナーとしてここまでの道のりを経てきたわけだけど、僕ら自身は同じ男だしスタートした時点にまだいると思っている。ただ、こうしてここにいるのは、皆さんが共感できる曲をたくさん書いてこられたからだと思うし、バンドがいつも時代ごとに前を向いて考えているところだと思う。
リッチー:明らかに進化はアルバムごとに常に続けていると思う。僕らは、ソロ活動をしたり他の考えに取り組んだりするなど、個人でのレベルも含めて積極的に外に出るように努力してきた。安全策を取ってボン・ジョヴィという家に留まるのではなく、そういったことを実際にやって他の人と組んだりして進化を続けてきたし、今回はプロデューサーや共同ソングライターとして、グラミーのプロデューサー・オブ・ザ・イヤーを受賞したジョン・シャンクスを迎えているよ。とにかくバンドとしてただ常に進化する、そのために努力すればそれができる、というのがこのバンドがやってきたことなんだ。最初に言ったように、この進化のための努力という部分はずっと変わらないし、そうしたサークルでここまで進んできたと思う。

Q.アメリカに甚大な被害をもたらしたハリケーン「カトリーナ」について、どのように思っていますか?
ジョン:悲劇です。日本も台風の被害がひどかったように、こういう天災というのは起こってしまうことで、アメリカも毎年ハリケーンがやってくる。ただ今回は海面下の地域が被害に遭ったということであのような悲劇に見舞われたわけです。ご存知のように、何千もの人がシェルターもない状況にありますし、復興までは何年もかかるでしょう。9月11日の悲劇から4年経ったわけですが、今回アメリカの国内事情ではこうした悲劇がもう1度あればまだ対応できないというのが世界中に知られたと思います。国内では、僕らがこの悲劇に備え切れなかったのは、地域や州や連邦レベルでシステムに不備があったからと言われているけど、でも、こういう時こそ、他者への寛容とか気遣い—地域や国や世界中からの、そういうものがとてもありがたいものなんだ。
 僕らは自分たちなりの役割を果たしていて、寄付を集めるためのチャリティでのパフォーマンスと、自分たちでもファンド(注)に100万ドルの寄付をしたんだよ。寛容という考えや、恵まれない人に何かを与えるということは、とても誠意がいることで、我々も含めて世界人類はみな一つの大きな繋がりだというふうに思う。
(注)オプラー・ウィンフリー(アメリカのトーク・ショウ「オプラー・ウィンフリー・ショウ」という番組の司会を務めている女性)が行っている、「エンジェル・ネットワーク」という慈善団体への寄付。

Q. 今作『ハヴ・ア・ナイス・デイ』のコンセプトは何でしょうか?
ジョン:この2年くらいの自分たちの人生。いろいろ違ったものが入っていて、1stシングルにもなった「ハヴ・ア・ナイス・デイ」や「Welcome To Wherever You Are」といった社会のことを歌った曲も曲もあるし、家庭生活を書いたようなもっとパーソナルな曲もあるし、今の40代の男が思っていることを素直に表現している曲もある。つまり、自分たちの生活の“スナップショット”が詰まったアルバムだと言えると思うよ。

Q. 今作は夢をつかもうとしている人たちへの声援がいっぱい詰まっていると思いますが、21年前の自分たちへメッセージを送れるとしたらどう言いますか?
ティコ: 20歳ならやりたいことをやって心配もしないけど、年を加えていけば何が正しくて何が間違っているのか考え直すようになる。でも20歳のときのクレイジーなものを持ち続けて、40歳や60歳まで音楽を作り続けていけば、それが輝きになるんだ。だから、成熟というのは最高だよ。
ジョン:写真をいっぱい撮っておけよ。思い出は素晴らしいものだから。ホットなことがいっぱいあるから、それを残しておけよ。
リッチー:僕らはロケットに乗ってまったく特別な道のりを来たと思うんだけど、初めはまず自分に「人とは違うことができるよ、ゴールや夢は達成できるよ」と言い聞かせなければならないだろうね。僕らの誰もまだ言ったことがないと思うけど、明らかに僕らは当初思っていたのよりもずっと大きな夢に到達できたと思う。いつもこのバンドには楽観主義的なところがあって、それがこのバンドを表しているものだと思う。自分には、「できるよ。ただやればいいんだ」って言うね。
デヴィッド:僕は「夢を持ち続けろよ。皆ができないだろうと言っても、“お前ならできる”」って言うね。

Q. このアルバムを作るにあたり影響を受けたアーティストは?
リッチー:僕自身について言えば、ボブ・ディランだね。彼みたいなアーティストが、男女のことばかりでなくて社会についての曲を書いて成功したんだ。声、詞、社会的なメッセージなど、90年代にジョンとこうした要素を取り入れるようにし始めた。そうしたことでうまく成長ができたと思う。

Q. 「Who Says You Can’t Go Home」にはボブ・ディランの「Like A Rolling Stone」には通じるスピリットを感じますが、それは関係があるのでしょうか?
ジョン: 気に入ってくれてうれしいよ。(手を開いて人差し指のてっぺんと親指を指し)ボブ・ディランはすごく偉大で、僕は足元にも及ばない存在だけど、それほど褒めて下さるのはありがたい話です。こういう曲を書くのに20年かかったと思うし、人生経験を積んだことで書けた曲だと思う。

Q. スーパースターとして21年走って来られたわけですが、スーパースターは、守りに入ってしまったり、作品が哲学的になってしまったり形骸化したりしがちなものですが、ボン・ジョヴィとしてのテイストを忘れずに、しかも常に新しいものを作り続けるその原動力はどこから来ているのでしょうか?
ジョン:常にトライすること。曲を書くとき、うまくいかなかったら、忘れて次のものに行くようにして、チャレンジを続けるんだ。僕らは、流行だからと言って、例えばラッパーを連れてきてコラボすることもないし、ボーイ・グループみたいになったこともないし、ダンスを習ったりしたわけでもないし、自分たちと違うものを習ったりしたこともない。自分たちが気持ちいいと思えるバンドの範疇に踏みとどまって、その中で真っ正直にやってきた。とにかく、自分たちで常に挑戦し続けてきたんだ。そうでなければ、昔と同じものをやっているだけでつまらないしね。

Q. 最後に日本のファンへのメッセージをどうぞ。
ジョン:友情をどうもありがとう。来年の早い時期にはツアーで戻って来ます。

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Posted by riesambo at September 22, 2005 06:45 PM